|
『スリラー』(''原題:Thriller'')は、アメリカ合衆国の歌手、マイケル・ジャクソンのアルバム。 1982年12月1日に発売された。 また、2008年2月20日発売のThriller 25周年記念盤についてもここで述べる。 ''シングルのThrillerはこちら。'' == エピソード == クインシーのプロデュースでロサンゼルスのウエストレイク・スタジオで制作。出来上がったアルバム『Thriller』は全米チャートで37週にわたり1位を記録。日本でもオリコンでの集計でミリオンセラーを達成〔オリコン史上初の洋楽ミリオンセラーはフラッシュダンス〕。「Billie Jean」「Beat It」「Thriller」とミュージック・ビデオの概念を変える作品を次々に発表し、「史上最も売れたアルバム」となった。その売り上げ枚数に関しては諸説あるもののギネス・ワールド・レコーズには6500万枚の認定を受けており、今現在もその数(売り上げ枚数)を増やし続けている。。1984年の第26回グラミー賞において、本作は主要部門である最優秀レコード、最優秀アルバムに加え、最優秀男性ポップ歌手、最優秀男性ロック歌手、最優秀男性R&B歌手、最優秀R&Bソング、最優秀児童向けレコード、最優秀プロデューサー(プロデューサーであるクインシー・ジョーンズ個人の受賞)と異例の8部門を受賞した。2015年12月16日の全米レコード協会の発表によるとアメリカでの売上(出荷)枚数はアルバム史上初めて3000万枚を超えている〔M・ジャクソンの「スリラー」、米売り上げが3000万枚超え新記録 、ロイター、2015年12月17日 10:44(JST)。〕。 社会現象にもなり、「Thriller」のパロディーがいくつも見られた。 音楽専門チャンネルMTVの普及と同調し、ダンスや壮大な演出を用いたショートフィルム(マイケルにおけるミュージック・ビデオの呼称)が絶大な話題を集めた。 1983年1月発表の「Billie Jean」はマイケル作詞・作曲の曲で、曲とビデオの両面でゴシップ記事に苦しめられる自身の姿を投影したものと言われている。 2月にはエディ・ヴァン・ヘイレンを起用した力強いロックナンバー「Beat It」を発売。 このビデオではリードシンガーの背後で群集がダンスするという、ウエストサイドストーリーを模したプロモーションビデオで知られる。 このショートフィルムでは自身の希望で「ロサンゼルスのストリートの本物のギャング」を起用した。 1983年5月には、モータウン25周年コンサートでムーンウォークを初めて披露した(ビデオ映像)。なお、この際、モータウンのコンサートに出演する代わりに「Billie Jean」を歌うことを条件に出したと言われている。 この初披露のムーンウォークではラストの爪先立ちが上手く出来ず満足出来なかったとのちのインタビューで語っている。 12月には後の多くの調査でミュージックビデオの最高傑作と目される「Thriller」がMTVで初公開された。 約14分の大作であるこのビデオではマイケルが狼男に変身したり、ゾンビとダンスを踊ったりと、特殊効果を多用したその映画的な構成が話題となった。 1999年のMTVによる「今まで作られたビデオの中で最も偉大なベスト100」でも1位に輝いている。また、この年の年末にはペプシと大型スポンサー契約も結んでいる。 『Thriller』の記録的ヒットの後、家族を巻き込んだ金銭的トラブル、音楽的方向性の分裂と妥協の繰り返しなど、ザ・ジャクソンズの活動は困難に直面。マイケルはアルバム『Victory』収録曲のうち3曲でリード・ボーカルを担当するが、結局「ヴィクトリー・ツアー」の後にグループを脱退する。ザ・ジャクソンズはその後ジャーメインがリードボーカルを務めるもののうまくいかず事実上解散状態になった。また、ビートルズの版権251曲を管理する音楽出版社ATVを約4,750万ドルで購入。 この一件でポール・マッカートニーとの不仲説が囁かれた。なお、ビートルズの版権は20年後の2005年時点でも、購入した版権の半数を所有していた。 2010年の『ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・ベストアルバム500』に於いて、20位にランクイン。同年の『ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500』に於いても、「Beat It」が81位、「Billie Jean」が58位にランクイン。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「スリラー (アルバム)」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Thriller (Michael Jackson album) 」があります。 スポンサード リンク
|